土用というと夏を思い浮かべますが、本来は年4回あり、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を指します。
いずれも季節の変わり目で健康に注意が必要になりますが、特に夏の土用は暑さが最も厳しいとき。
丑の日に「う」のつくものを食べると元気が出るといわれ、中でも精のつくうなぎが有名になりました。
丑の日とは、十二支を日にちに当てはめて丑に当たる日で、土用の期間に2回訪れることもあります(二の丑)。
鰻(うなぎ)に関して
鰻(うなぎ);ウナギ目ウナギ科
河川および沿岸に生息。
開いて串打ちして加熱された「蒲焼き」が一般的です。
庶民に浸透しだのは江戸時代で、背開きして下焼き後に蒸してから焼くのが関東風です。
腹開きで蒸さずに焼くのが関西風です。
主な栄養と効能
- DHA(ドコサヘキサエン酸)(脳や神経組織の発達や機能維持)
- IPA(イコサペンタエン酸)(動脈硬化や高血圧などの予防、血液をさらさらにする)※IPA=EPA(エイコサペンタエン酸)ということもある
- ビタミンA(皮膚・粘膜・髪の健康維持)
- ビタミンE(生活習慣病予防、美肌を保つ)
- ビタミンB1(疲労回復、スタミナ不足解消)
選び方
蒲焼きは、幅広で身がぴく、ふっくらしているもの、表面の起伏がはっきりしていて、身の筋文様の間隔が挟いものを選びます。
蒲焼きの温め方
- 熱湯をざっとかけたらふき取り、薄く油を塗ったアルミホイルにのせ酒を軽くふります。
- ふんわりホイルを閉じてグリルで2分蒸し焼きします。
スタミナ満点!うなぎ料理
スーパーにうなぎかたくさん並ぶ土用丑の前の季節。
買ってきたうなぎで、いつものうなぎ丼ではない簡単アイデア料理を作ってみましょう。
大勢で食べたいお手軽ちらし寿司!
うなぎのちらし
材料
米2合
誕布5cm片
うなぎの蒲焼1枚(1~2cm幅に切る)
きゆうり1本(薄い輪切り)
火薬・新しょうが各少々(せんりJり)
ごま火2
<錦糸卵>
卵2個
みりん小2
塩少々
片栗粉小1/2
サラダ 適量
<合わせ酢>
米酢 大3
砂糖・塩 各大1
作り方
<錦糸卵〉は油以外の材料をよくまぜ合わせ、油を熱したフライパンで薄焼きを2枚つくって細切りにする。
切った大葉と新しょうがは水にさらし、きゅうりは切った後に塩もみ(分量外:塩1つまみ)し、どちらも水気をしぽる。
米はといで20分浸水させたら、15分ザルにあげて水切りし、炊飯器の「すしめし」の規定量の水と昆布を入れて炊く。
炊きあがった米はボウルなどにうつし、よくまぜ合わせた<合わせ酢>をまわしかけ、冷ましながらまぜる。
大葉と新しょうが、ごまもまぜ合わせる。
用意しておいた1の具を2の上にのせて盛り付ける。
- 画像引用書籍:行事を楽しみ旬をあじわう12か月の食卓
うなぎと青じそのちらしずし
材料
米2合
A
米酢…………………大さじ3
砂糖…………………大さじ2
塩……………………小さじ1
うなぎの蒲焼……………1本
うなごのたれ(付属品)…適量
青じそ………………………20枚
B
酒……………………大さじ2
砂糖…………………大さじ2
みりん………………小さじ1
白ごま………………大さじ1
作り方
1、米はやや少なめの水加減で炊く。
2、うなぎは1cm角に切る。
大葉はせん切リにし、水にさらしてざるに上げる。
Aをボウルに合わせてすし酢を作る。
3、鍋にうなぎのたれとBを入れ、その中でうなぎを少し煮る。
4、ごはんが炊けたら、Aのすし酢を回しかけ、酢めしを作る。さらに3の
うなぎと、旋じその半分を混ぜる。味が薄いようなら鍋に残ったたれを足す。
5、4を器に盛り、残りの青じそ、白ごまを散らす。
うなぎの炒り卵
材料(4人分)
卵………………………………………3個
うなぎの蒲焼…………………………1/2本
酒……………………………………大さじ1
うなぎのたれ(付属品)………………適量
ゆで枝豆……………………………正味30g
A
塩…………………………………ひとつまみ
砂糖…………………………………小さじ1
水……………………………………大さじ1
作り方
1、うなぎは1cm幅に切って小さめのフライパンでさっと焼き、酒をふりかけ、うなぎのたれをからめて取り出す。
小さめのフライパンに卵とAを入れてかき混ぜて弱火にかける。はしを4、5本使って混ぜながら、ふんわりとやわらかい炒り卵を作り、1、ゆで枝豆も加えてさっと混ぜ合わせ、器に盛りつける。
う巻き
材料
うなぎの蒲焼き1/4枚
卵3個(卵白を切るように溶く)
みりん小2 塩小1/4 サラダ油少々
作り方
1,
卵にみりんと塩を加えてまぜる。
卵焼き用のフライパンに薄く油を熱し、無くなったら卵の1/2量を流し入れて全面に広げ、箸で気 泡をつぶしながら5割程度火を通す。
2,
うなぎを卵の上(フライパンの奥の方)にのせ、7割程度火が通ったところで、うなぎを軸にするように、下の卵焼きの部分と一緒に手前に巻き込む。
3,
すべて巻き込んだら卵焼きを奥にすべらせ、空いたところに油を薄く敷き、残りの卵液を流し込み予前に再度卵を巻き込む。
フライパンから取り出し、熱いうちに巻きすで形を整える。
ポイント
- 多少形が悪く焼き上がっても、熱いうちに巻きすで巻けば形が整う。
- 熱いうちに切ると崩れやすいので、切るのは冷めてから。
- 画像引用書籍:行事を楽しみ旬をあじわう12か月の食卓
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